キュート先生の『肺癌勉強会』

肺癌に関連するニュースや研究結果、日常臨床の実際などわかりやすく紹介

【書評】患者の心得-高齢者とその家族が病院に行く前に知っておくこと-

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受診は誰でも不安

外科医けいゆう先生こと山本健人先生の新刊『患者の心得』を拝読しました。

★本書は10月28日発売です。

病院の受診は誰でも不安・・・。

病院が初めての人も、通院が慣れている人も不安で心細いことが多いかと思います。

いつも病院で働いている医療者であっても、自身の体調不良でかかる病院は何とも言えない不思議な感覚があります。

日本は超高齢者社会に突入しつつあります。

高齢者の身体の特徴

病院に受診する機会の多い高齢者は予備能力が低く、同じ病気でも重症化しやすく、そして症状が出にくい、という特徴があります。

そのような高齢者の特徴をご自身、そしてそのご家族は知っている必要があり、

 -病院受診で知っておきたい医師との関係

 -一般的なくすりの知識

 -正しい医療情報の見極め方

などなどが、本書ではけいゆう先生の今までの経験も踏まえて分かりやすく書かれています。

ホームドクター/かかりつけ医と呼べる先生はいらっしゃいますか?

本書を読んで最も大事な点のうちの一つとして挙げられることは、自信の身体のことを理解しているホームドクター(かかりつけ医)を選定しておくことです。

ホームドクターが居れば、不安に思うことや病院受診の際の道しるべを分かりやすく相談できるからです。

本書はそんなホームドクターとお話ししているかのような、高齢者が病院に受診する際の心構えを指南してくれるような内容に仕上がっています。

ぜひ病院へ受診する前に一度読んでおくべき1冊、としてこのブログ『肺癌勉強会』の読者の方々にも紹介させて頂きました。

★本書は2020年10月28日発売です。
★『時事メディカル』を修正加筆した内容にまとめられています。