『肺癌患者におけるPD-L1検査の手引き 第2.0版』
日本肺癌学会バイオマーカー委員会より。
『肺癌患者におけるPD-L1検査の手引き 第2.0版』が公開されました。
主な変更点は
■がん免疫治療についての概説を省き、承認状況をまとめて記載した。
■抗 PD-1 抗体薬/抗 PD-L1 抗体薬の臨床試験結果を更新し、アテゾリズマブ、デュルバルマブを追加した。
■PD-L1 発現の診断について、PD-L1 の発現には空間的な不均一性があり、経時的に変化することを追記した。e-larning が実際に判定を行う際には有用であることを記載した。22C3、28-8 についての臨床試験データを更新し、SP142 と SP263 の項を新規に追加した。
■PD-L1 測定における課題について、検体の問題、治療介入による変化を追記した。ハーモナイゼーションについて、SP142、SP263 についての言及も行った。
■今後の承認状況が不明であるため第 2.0 版では記載していないが、初回治療アテゾリズマブ、イピリムマブ+ニボルマブの承認に対する適用条件や最適使用推進ガイドライン等が公開された段階で早期に追記を行う。
とのことです。お時間のある時に肺癌診療に携わる医療者の方は一読お願いします。