第61回 日本肺癌学会学術集会 閉幕
先週11月12日~14日までの3日間、岡山で行われていた『日本肺癌学会学術集会』が無事閉幕致しました。
既治療非小細胞肺がんでのナブパクリタキセルのドセタキセルとの非劣性を示した『J-AXEL試験』、ニボルマブとイピリムマブの併用療法である『CheckMate227試験』の日本人サブセット解析の結果、KRASをターゲットとした分子標的薬『Sotorasib』の報告、多くの肺がん診療とAIの活用、COVID-19流行下での肺がん診療・・・
など数々の見どころ、聴きどころのあった学会でした。
ハッシュタグ発信『#JLCS20』は・・・あまり流行りませんでしたが、まだこれからオンデマンド配信も予定されておりますし、教育講演もありますのであきらめずに発信を続けたいと考えています。
【PS-3 IPI+NIV アジアンデータ CM227試験】 #西尾誠人
— キュート先生🤗田中 希宇人 (@cutetanaka) 2020年11月13日
〇3年フォローデータで日本人143例
〇3年OS:56%、3年PFS:33%(PD-L1 1%以上)
〇1%未満症例を含めても56%、25%と良好。
〇日本人集団でも有害事象プロファイルと変わりなし
IPI+NIVは勉強すべし‥#JLCS20https://t.co/M8Xt2uWNdp
【WS14-1 EGFRベストシークエンス】 #秦明登
— キュート先生🤗田中 希宇人 (@cutetanaka) 2020年11月13日
〇臨床医はソムリエたれ!
〇L858Rはcompoundもあり、AFAやDACOのターゲットになるのでは
〇DEL19をAFAで入るとOSIに繋がられれば長期生存が得られそうだが賭けの要素あり。
個人的に一番注目の演題‼️#JLCS20https://t.co/2oRSFSkfM5
【WS13-2 EGFR-TKI耐性化機構の多様性と克服】 #安田浩之
— キュート先生🤗田中 希宇人 (@cutetanaka) 2020年11月13日
〇耐性化のPersister細胞がターゲット
〇EGFRやMAPKシグナルのようなゲノム異常と非ゲノム異常による耐性化機序
〇生きたがん細胞オルガノイドの研究が進行中
尊敬する指導医の講演‥正座して聴講す#JLCS20https://t.co/TWi4mDX4iM
それでは、学会に参加された皆さま、運営事務局の皆さま、学会長の木浦先生をはじめ岡山大の皆さま、大変お疲れ様でした。
これからも肺がん患者さんが少しでも笑顔で暮らせるよう、肺がん撲滅に向かって、このブログ『肺癌勉強会』も突き進んでいきます。