医療情報サイト『Medical Tribune』内での新春企画「私が選んだ医学2020年の3大ニュース」と「2021年医学はこうなる」に寄稿致しました。
本日は「わたくしが選んだ医学2020年の3大ニュース」について紹介致します。
私が選んだ医学2020年の3大ニュース
わたくし個人の「2020年の医学3大ニュース」として、
- 新型コロナウイルス襲来 ~世界が・医療が変わった~
- 肺がん治療はコンビネーション時代 ~非小細胞も小細胞も~
- 医療現場 業務改善への第一歩 ~大臣/副大臣とやり取りしちゃいました~
の3つを上げさせて頂きました。
1.新型コロナウイルス襲来 ~世界が・医療が変わった~
2020年は新型コロナウイルスと戦いの1年で他のニュースが思い浮かびません。
中国からの帰国者やクルーズ船の新型コロナウイルス感染症の対応に始まり、1年をあっという間に駆け抜けた印象です。
歴史的にもペスト、HIV、SARSなど人類と感染症の戦いであることは理解していたのですが、想像以上に厳しい事態を目の当たりにしています。
2.肺がん治療はコンビネーション時代 ~非小細胞も小細胞も~
思い起こせば数年前までは研究レベルで行われていた「免疫治療」でありますが、このようにどの医療機関でも幅広く行われている現状を誰が想像したでしょう。
進行肺がん症例に対し慎重に検討に検討を重ね、1例目のニボルマブ(オプジーボ)を投与したことを覚えていますが、今や毎日のように免疫治療を行っている現状に時代の流れの速さを感じます。
3.医療現場 業務改善への第一歩 ~大臣/副大臣とやり取りしちゃいました~
3つ目のニュースは個人的に医者人生最大の出来事を取り上げました。
感染対策に神経を研ぎ澄ましている状況において、医療現場で日々目にする手書きの報告書やFAXでのやり取りはとても違和感がありました。
わたくしのTwitter発信を河野太郎防衛大臣、平将明内閣府副大臣(いずれも当時)が取り上げて下さいました。
非効率な業務を見直し、国全体でデジタル化へと大きく舵を切る方向に動くこととなったこと一連の出来事は世界ではNew York Times紙や米・CNNで取り上げられ、日本でも多くのメディアで話題となり、自分史上最大のニュースの1つとなりました。
詳しくは『Medical Tribune』内記事を参照ください。
明日は引き続き「2021年医学はこうなる」について紹介致します。