医療情報サイト「メディカルトリビューン」さんの新しい連載「みんなで肺がん注目論文徹底検証しちゃいました」が2021年夏からスタートしました。この企画は肺がん診療に重要な論文を、第一線で活躍される先生方とわたくしキュート先生で徹底的に検証しよう…という企画です。
栄えある連載第1回目は九州大学の米嶋先生に解説をお願いしました。
■既治療NSCLCへのNab-PTXがDTXに非劣性を証明
-第Ⅲ相ランダム化比較試験J-AXEL-
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2021/0910537839/
この企画直後から実臨床でナブパクリタキセルに制限がかかってしまったわけですが、その制限も近々解除される方向のようホッとしております。
J-AXEL試験では「全生存期間OSでナブパクリタキセルはドセタキセルに対し非劣性で、無増悪生存期間PFSの中央値は4.2カ月 vs 3.4カ月と有意差をもって有効、ORRでも29.9% vs 15.4%と有効」という結果でした。
多くの肺がん診療の現場でナブパクリタキセルが上手に活用されますように。ぜひ徹底検証を多くの肺癌診療に携わる方々に読んで頂きたいと思っています。