Smoking, smoking cessation, and lung cancer in the UK since 1950: combination of national statistics with two casecontrol studies(BMJ 2000;321:323)
イギリスで検証された喫煙/禁煙と肺癌発症のリスクを評価した大規模コホート研究を紹介します。
この研究では75歳までタバコを吸い続けた時に、肺がん発症リスクが16%とされました。ただし禁煙することにより肺がんを発症するリスクを下げることが明らかにされています。
60歳で禁煙した場合 → 肺がん発症リスク 10%
50歳で禁煙 → 6%
40歳で禁煙 → 3%
30歳で禁煙 → 2%
と禁煙する年齢が若ければ若いほど、禁煙が早ければ早いほど肺がん発症のリスクを下げることが報告されました。
わたくしの呼吸器外来には、いまもタバコを吸っている方が多く通院されています。肺がんを患い、タバコを吸っていたことを強く後悔する方も数多く見てきました。そしてタバコは肺がん発症リスクを高めるだけでなく、ご自身の健康と共にご家族の健康をも害します。
禁煙が肺がんを発症するリスクを下げることが示されています。タバコを止める年齢が若ければ若いほど、肺がんになるリスクを下げることができます。
ぜひタバコを吸っている方に知っていて欲しい研究としてここに紹介しました。
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