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【Medical Tribune連載 第34回】免疫チェックポイント阻害薬による治療関連肺臓炎の予測に好酸球は使えるか

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『Association of baseline peripheral-blood eosinophil count with immune checkpoint inhibitor-related pneumonitis and clinical outcomes in patients with non-small cell lung cancer receiving immune checkpoint inhibitors』(Lung Cancer 2020;150:76)より

医療情報サイト『Medical Tribune』に論文レビューを寄稿しました。

免疫関連肺臓炎の発症予測に好酸球が使えちゃうの?

肺がん領域においても免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による治療が幅広く行われていますが、治療に関連する免疫関連有害事象IrAEには十分注意しなければいけません。

特に、治療に関連する間質性肺臓炎は重篤化する可能性もあるのでがん診療に携わる医療者はいつも慎重に管理しているはずです。

ICI治療前に既存の肺病変がないかどうかをCTで念入りにチェックしたり、採血で間質性肺炎のマーカーとしてKL-6やSP-D値を測定したりしている医療機関は多いと思います。

CTで蜂巣肺を見つけてしまった場合には免疫治療を諦めざるを得ません。

今回、そんな免疫関連有害事象、特に肺臓炎の予測に「好酸球」が使えるかについての論文について読み込みましたのでご一読いただけると嬉しいです。

詳細は『Medical Tribune』に図表と共に掲載されています。