キュート先生の『肺癌勉強会』

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【書評】『医者と病院をうまく使い倒す34の心得』

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 書評

医者と患者さんの間の垣根をなくしたいという著者の外科医けいゆう先生(山本健人先生)の思いが詰まった本。

 

病院へは何度となく受診するベテラン患者さんも、病院の利用法を正しく学んだことはないはずです。受診の仕方に幾度となく失敗しても正解を教えてくれたりフィードバックされたりすることはもちろんありません。しかも受診する際には病気で自身が困っていることが多いため、体調が落ち着いている時にぜひ読んでおいて欲しい「医者や病院について患者さんが知っていて欲しい34のアドバイス」をけいゆう先生がまとめてくれました。

 

 山本健人 『医者と病院をうまく使い倒す34の心得』 KADOKAWA

「医者は何年も医学についてばかり学んでいる奇特な存在。利用しない手はない」

 

日本は世界でも有数の医療にアクセスしやすい国です。困ったらすぐに病院で医者に相談できるメリットはありますが、逆に必要のない検査や治療を受けることも考えられ、デメリットとなってしまうこともあります。

 

患者さんに医者がどう考えて診療しているかを知って頂くだけで、医療者と患者さんとの距離はグッと近づき、医療を上手に受けられるのではと思います。

 

多くの方に病院にかかる前に一度読んでおいて欲しい本書。

 

わたくしも両親に送ったり、自分の外来の前にこの本を置いておきたいと思わせる1冊でした。