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【Medical Tribune 特別寄稿】新型コロナウイルスパンデミック下でのがん診療③今後の第二波対策

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医療情報サイト『Medical Tribune』『Oncology Tribune』に「新型コロナウイルス×がん診療」のテーマで寄稿しました。

今年に入ってからは、わたくしの働く病院では感染症指定病院そして三次救急病院として重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を積極的に受け入れている状況です。 この連載ではこれまで肺がん診療の専門家として

  • がん治療への影響と課題
  • 臨床での働き方の変化

について考えてきました。今回は現在不安視されている「今後の第二波対策」をテーマにお話していきます。

今後の第二波対策

 6月中旬現在、日本では緊急事態宣言が解除され、県をまたぐ移動も解除され、世の中は少し落ち着いた雰囲気です。しかし世界に目を向けていくと、COVID-19新規罹患者が増加中で、海外では再度ロックダウンがなされたり、米国でも各州で感染対策の強化がなされたりしている地域もある状況です。世界ではまだ「第一波」の真っただ中なのです。

 日本では新規罹患者数も死亡者数もある程度の水準まで落ち着き、緊急事態宣言の解除、東京アラートの解除、県をまたぐ移動の解除などと段階的に制限が緩和され、少しずつではありますが経済も回り始めている状況です。ただ、東京都での数十人の新規罹患者の発生、時折報道されるクラスターの発生を見ますと、日本でも新型コロナウイルスはくすぶっている状況です。県をまたぐ移動が増えてくると、もちろん各地で新しい罹患者が見つかることが予想されます。その数が上昇トレンドとなると、本邦での「第二波」と考えざるをえないと思います。

■医療者は新型コロナウイルスに関する知識をアップデートせよ

 現在、世界中で未知のウイルスに対するエビデンスが集積され、治療法やワクチンの開発に注目が集まっています。自身の病院にCOVID-19症例が多数入院しているときにはゆっくり腰を据えて勉強する余裕はなかったかもしれませんが、今の落ち着いているうちに新型コロナウイルスに関する知識を今一度整理しておく必要があります。


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詳細は『Medical Tribune』『Oncology Tribune』に掲載されています。